テニスは主に有酸素運動!

よく耳にする「有酸素運動」って良いもののイメージはありますが実際はどのようなものか良く知られていません。
テニスはそもそも有酸素運動なのか?
今回は「有酸素運動」をテーマにテニスと関連付けて説明していきます。

有酸素運動とは

有酸素運動とは体内の糖質や脂質をエネルギー源とする筋肉への負荷が比較的軽い運動のことです。
シンプルに説明すると「 筋肉を収縮させる時、エネルギーに酸素を使う運動」をイメージしていただけたら分かりやすいかと思います。

負荷の比較的軽い(運動強度が小さい)動きは筋肉を動かすエネルギーとして血糖や脂肪が酸素と一緒に使われます。
テニスで例えると細かなステップや軽いスイングなどのような筋肉を収縮させる動きのようなものです。

このような負荷の小~中程度の動きを継続的に行うことで有酸素運動を行っていると言えます。

具体的には
①肝臓や筋肉に貯蔵されているエネルギーを運動に使用している状態
②貯蔵されているエネルギーを使い切ること
③体脂肪を分解してエネルギー源に変換すること

この3つで、体内にたくさん取り込んだ酸素を使って筋肉を使う動作により、体内の糖質や脂質をエネルギーに体を使った運動をすることを有酸素運動といいます。

イメージできたでしょうか。

テニスは動きと同時に大きな呼吸と筋肉の収縮運動を全身で行います。
足のステップ、テイクバック、ヒッティングや戻る動作などすべての動きの中で有酸素運動を行うスポーツです。

有酸素運動はなぜいいのか

テニスをしているときに「リラックスして打つように」「力まず」とコーチからアドバイスを受けたことがある方も多いのではないでしょうか。

これは単にリラックスした状態で身体を動かし、ボールを打つことで無駄な動きを抑え、良いショットを生むことが目的ですが
力を抜いた状態で綺麗なフォームが作れたり、力まずとも速いボールが打てた経験はないでしょうか。

この時、自然と呼吸を取り入れることで筋肉が柔らかくなり、柔軟性のある体の使い方をしています。

テニスは先ほどの「有酸素運動」を取り入れることで良いショットが打てるだけでなく糖質や脂質をエネルギーに変えながら体を動かす動作を自然と行えるスポーツなのです。

よく、「テニスはダイエットにいいですか?」という質問を受けることがありますが結論は「大いに効果的」です。

そしてこの動きを継続することで基礎代謝も上がり、体力もつくことから「続けて行う時間」が増え、自然と有酸素運動をする時間も増えていきます。

また、基礎代謝は加齢と共に低下すると言われています。
この基礎代謝の向上のためには、有酸素運動を行うことが欠かせなくなります。

身体に軽い負荷を長時間かける有酸素運動を行うことで、じっくり汗をかき、健康的な身体作りをすることを心がけていきましょう。

無酸素運動は必要ない?

有酸素運動が良いと言われていると「無酸素運動は「必要ないのではないか」と思われがちです。
けれど実は無酸素運動も取り入れることで身体へいい影響があります。

体脂肪を燃焼させる有酸素運動と異なり、グッと力を入れることで筋肉を作り出す動作で筋力をつける無酸素運動も実は必要な動作です。

イメージでは有酸素運動がランニングやウォーキング、水泳といった同じ負荷を断続的に動かす動作で
無酸素運動は短距離走や相撲、バーベルなどを使った筋力トレーニングなど短時間に強い力を発揮する動作となります。

先ほどテニスは有酸素運動ができるスポーツに属することができることを説明しましたが、実は無酸素運動をすることも兼ねそろえたスポーツでもあります。

コーチから言われた「リラックスるする動作」の中に“グッと踏ん張る瞬間”や“バシッと打つ瞬間”を思い出してみてください。

一瞬だけ、ギュッと力を入れるタイミングがあるはずです。
もちろんそれは鬼の形相で呼吸を長く止めるような動作ではなく、ほんの一瞬だけ
踏ん張る瞬間やヒッティングポイントでグリップを握る程度の 0.003~0.005秒 の時間です。
※テニスのボールが当たる瞬間は0.003~0.005秒 と言われています。

つまり、テニスは全体的には有酸素運動を行い、瞬間だけ無酸素運動を取り入れることができるハイブリッドなスポーツでもあります。

ジョイナス北野田テニススクールのレッスンでイメージしてみると、90分の動作の中のほとんどが有酸素運動を使い
打つ直前のキュッと止まる動作で足の筋力を補強したり、ヒッティングする瞬間で腕や(スマッシュなどでは肩など)の筋力を自然と強化しているのです。

そう思うとテニスは非常にお得なスポーツという感じがします。

まずは呼吸を意識しながら

有酸素運動と無酸素運動のコンビネーションをすることで身体に効果的なものが生まれる!と言われてもそれを意識しながら行うのは難しいかもしれません。

シンプルに「テニスをしていると自然と有酸素運動が行え、少しの無酸素運動も取り入れている」と考えてもいいでしょう。

また、有酸素運動を繰り返すことで肺機能が向上することも分かっています。
コロナ禍でマスク生活を強いられ、肺機能はどんどん低下していると言われています。
そんな中でテニスをすることで肺機能を向上させていきたいですね。

また、テニスは有酸素運動をする中で全身の筋肉が酸素を必要とするので、酸素を運ぶ血液の循環が活発になるとも言われています。

血液の循環が活発になることで体内でホルモンが血圧を下げるように働くため結果として血圧も安定します。
高血圧の方は無理のない範囲で是非有酸素運動を取り入れたテニスを行ってみてはいかがでしょうか。

ジョイナス北野田テニススクールではそれぞれに合ったペース、レベルでテニスをスタートすることができるので自分のペースで楽しく健康管理を行うことができます。

有酸素運動を取り入れ、健康で充実した人生を楽しんでいきましょう♪