テニスのダブルスゲーム【応用編】②色々な形で戦おう

ジョイナス北野田スタッフブログ、今回のテーマは『テニスのダブルスゲーム、応用編』の第二弾です。
基礎編から続けて今回がダブルスゲームのシリーズ最後のお話になります。

前回の「テニスのダブルスゲーム応用編①」はもう読んでいただけたでしょうか。

実際にゲームの中で実践してみた方も、まだこれからの方も、次の応用編を一緒に学んで是非参考にしていただけたらと思います。

1. 2人が前に出る“並行陣”にトライしてみよう

並行陣とは、前衛・後衛に分かれずペアが横に並ぶ陣形のことです。

一般的にボレーの位置に2人が横並びになるような形を並行陣と呼びますが、2人が2バック(ベースラインあたり)に横並びする形もあります。

雁行陣も含めて、自分にとって(自分たちにとって)戦いやすい陣形を選ぶのが良いでしょう。
相手のボールが短くなったため前に行った、サーブ&ボレーに行くことで並行陣になった‥など、状況に応じて陣形を変える場合があります。

特に男性のダブルスの形ではサービスやリターンで相手の陣形を崩してネットにつめ、早い段階で攻撃するこのパターンが多くみられます。

並行陣はボレーが得意ならこの戦い方が大いに有利ですが、ロブで抜かれた場合に穴が生じやすく、
2人の役割分担が雁行陣ほどはっきりしていないためコンビネーションの強化が何より大事になってきます。

2.「穴を作る」戦略を試してみよう

ダブルスの醍醐味は何といっても相手を翻弄してコートの中に無人のエリアを作り、そこにボールを決めることです。

それにはショットの強さよりも正確なコントロールとタイミング、そして2人の「コンビネーションが大切になります。

かつてテニスを「最もチェスに近いスポーツ」と表現した人がいました。

テニスは【速さ】【方向】【高さ】【回転】の4つの要素があり、それらをいかに上手に組み合わせて相手のコートに穴を作るかが必要となります。


例えば、相手ペアの1人を外に追い出すような場面、これはジョイナス北野田スタッフブログの「ダブルスの応用編①」でもやった通り相手を外に追いやることでセンターのスペースを作ったり、
相手ペアのもう1人がカバーにいったところ、新しく生まれた穴を攻めることもできる戦略の1つです。

この時、穴を作る方法としては

・ワイドに打つ
・センターに打つ
・ロブを打つ


などの方法が浮かんできます。

ワイドに打つ方法は先ほどのようなシチュエーションで行い、
2つ目の「センターに打つ」ことは相手ペア2人がどちらが取るか迷わせるようなショットになります。

うまくいくと2人が同時に取ろうとすることで返球に失敗することもあります。
これは雁行陣でも並行陣でも起こりえることです。
たとえ失敗しなかったとしても、お互いの意識がセンターにいくことで今度はサイドが空く、という状況を作り出すこともできます。

3つ目の「ロブを打つ」も応用編①で少しお話をさせていただきましたがもう少し詳しくお話をすると
ロブを使って相手の陣形を崩すことでこのような形を作り出すことができます。

ロブを打つことで相手の穴を作ること以外にも実は有利な点が生まれるケースがあります。
これは図のようにお互いが右利きだったと想定しましょう。

ストレートにロブを打つことで生まれた後衛同士がストレートで打ち合い、前衛が向かい合いような形になることがよくあります。

これは一見フェアな形に見えますが、実はロブを上げた側がフォアハンドストロークで打つ機会が多く、相手ペアの後衛がバックハンドストロークで打たされる形が多くなります。

フォアハンドストロークが得意でバックハンドストロークが苦手‥という相手と戦う際に少しだけアドバンテージのある形で勝負ができます。

このように、ほんの少し自分(もしくは自分たちのペア)にとって有利に運べる展開を作るために穴を狙った戦略を立てることができます。

3.セオリーとコツをつかむ

最後のポイントは「セオリーとコツ」についてのお話です。

ただ、相手のコートに打ち返すだけでも楽しいのがテニスです。
しかし一歩進めてボールの配球や組み立てを覚えることでその楽しさは何倍にもなります。

そのポイントとして
・サービスゲームでは主導権を握る
・序盤にストレートをどんどん使う
・バックのハイボレーを攻める

などがあります。

実際に試合に出ている人はポイントごとに味方ペアを相談をする場面も多いでしょう。
「サービスゲームで主導権を握る」ということは実はとても大切なことで、パートナーとあらかじめコースや戦略を相談しておくことが必要となります。

ジョイナス北野田テニススクールでは決まったペアと続けて何度もゲームをする機会が少ないですが、
少ない機会の中でも「センターにサーブを打ってポーチの機会を作ってあげよう」「ワイドサーブを入れて相手を外に追い出してみよう」など
自分の中でプレーのシュミレーションを行い、それに合わせてプレイしてみるともっとテニスは楽しくなります。

また、逆にリターンの立場では作戦の1つとして“序盤にどんどんストレートを打つこと”です。
それがポイントに繋がれば尚いいことですが、ネットやアウトになっても相手前衛に「ストレートをケアしなければならない」というイメージを植え付けることができます。

そんな戦略を実践することで相手はポーチに出ずらくなり、攻撃力は半減します。

そしてダブルスのゲームで上手に使ってほしい戦略が「相手のバックハイボレーを攻める」ことです。

バックのハイボレーは強打するのが難しく、体制も崩れやすいです。
特に女性はこのバックのハイボレーに苦手意識が強い方が多いです。

相手のミスを誘い、甘い球を引き出すためにここを狙うことでうまく自分に有利な形に持っていけるようにしていきましょう。

ジョイナス北野田テニススクールでは毎月、コーチごと、レベルごとにテーマを変えてレッスンをお届けしています。

これからテニスを楽しみたい初心者の方にはテニスが楽しくなる要素が盛り込まれ、技術習得を目指し頑張る人にはレベルに合わせた「課題」を提供していきます。

子どもでも、大人でも、はじめてでも、昔取った杵柄(きねづか)でも!

楽しい時間を共有し、テニスのあるライフスタイルを満喫できるレッスンをこれからもご期待ください。