みんな大丈夫?硬式テニスの基本的マナーについて ~テニスのレッスンでも心がけたいマナー編~

硬式テニスにおける基本的マナーを知ろう

テニスは基本的に覚えておきたいルールのほかに、様々な知っておきたいマナーがあります。

「そんなこと当たり前」「みんな自然とできてる」と思っていても、実際は知らなく後から気づかされることもあります。
普段一般プレーヤーが何気なく行っていることでも、テニスを始めて間もない頃などは「知らなかった!」「初めて聞いた!」ということも少なくありません。

テニスは相手がいるスポーツなのである程度のマナーが大切です。
テニススクールではテニスの技術以外のことなのであまり教えてもらえないかもしれません。
その「なにげないテニスのマナー」を紹介していきます。

テニスをするときに知っておきたいマナー

①セルフジャッジはクリア&クリーンに

まず「セルフジャッジ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

テニスでは審判のつかない試合で“プレーヤー自身が判定とカウントのコールをすること”をセルフジャッジといいます。
テニスの観戦をTVなどでしたことがある方は分かるかと思いますが、
プロの試合を観戦しているとアウトorインのジャッジやカウントは全て審判が行っています。

このようにプロの試合では審判に委ねられる判定を一般的なアマチュアの試合では「セルフジャッジ」をすることがほとんどです。

基本的にこのセルフジャッジはネットから自分側のコートについて判定とコールをすることになっています。
このときコールの声が小さいと相手に聞こえない場合があり後々カウントの相違が生じた時に困ってしまうため
コールは「はっきり」「大きく」お互い分かるように行いましょう。

ゲーム中に「微妙なジャッジ」を曖昧にしないためにも毎カウントごとしっかりお互いに同意しておく必要があります。
テニスコートは広いため、コールの代わりにしぐさやハンドシグナルでジャッジをしてもいいでしょう。

一般的にセルフジャッジでのハンドシグナルには「アウトの際に手を上げてアウトであることのしぐさをして相手に伝えます。

アウトの際には手でジャッジすることもできます

その他にも、試合中のゲームカウントのコールは「サーバーが打つ前にレシーバーに聞こえる声でアナウンスする」などがあります。
これはジョイナス北野田スタッフブログの『硬式テニスのルールを学ぼう』でも以前ご紹介させていただいたように
“自分のカウント(サービス側のカウント数)を先、相手のカウント(リターン側)数を後”の順番にコールします。

セルフジャッジをするうえで「インかアウトか分からなかったときどうすればいいか」という質問がとても多いですが
基本的にジョイナス北野田テニススクールで推奨しているのは「ジャッジが分からなかった場合は相手のポイント」という“クリーンジャッジ”です。

テニスは紳士淑女のスポーツと言われています。
クリーンなジャッジを心がけ、お互いに気持ちの良いゲームができるように心がけていきましょう。

②他のコートを通る際のマナーとタイミング

テニスをするときに何面か数の多い横並びのコートを使用することがあります。
主に市営コートなどの複数コートがあり、1か所の出入り口を共有して使用する際の場面では
出入り口から自分たちの使用するコートに行くとき他のコートを横切らなければならない場合があります。

このように他のコートを渡って移動する際、コートの後ろ(端側)を通ることがマナーとされています。
普通に考えれば別のコートを使用している他の人たちに「1番邪魔にならない場所を通るように」となるわけですが、
通る際に「ゲーム中は通らない」「通る際は小走りで素早く移動する」ことなども大切なマナーとされています。

それが例え試合中でなく練習中だったとしても「失礼します」と声を掛けてから通らさせてもらうようにしましょう。

自分たちが使用するコートで何人かがまとまって移動する場合は揃って移動すると相手にも失礼にならないでしょう。
例えば自分たちがダブルスのゲームをする予定だった場合、ゲームをする4人が揃ってから移動してあげるなどの配慮をしてあげると
隣のコートで試合をしている場合にも待ってもらう手間や時間を省いてあげることにもなります。
ささいな配慮ですが、そういった気遣いがあるのも気持ちの良いマナーと言えます。

③隣のコートからボールが入ってきた場合はどうするか

自分たちがプレーしているコートに隣からボールが入ってきた場合、どうしたらいいと思いますか?

そういった場合、自分たちのコートが試合中だった場合は「レット」とコールして拾ってあげるか、「どうぞ」と言って拾わせてあげましょう。

この時、入ってきたボールが自分たちのプレーに影響がない(怪我をする恐れがないなどの)場所にある場合は自分たちはそのままプレーを続行し、
ポイントが途切れた際に拾って渡してあげる、というタイミングで大丈夫です。

以前の硬式テニスのルールには、ボールが入ってきた際に「レット」の声かけができるのはボールが入ってきたコート側だけの権利、とされていましたが
2018年のルール改正に基づき「ネット」「ノットアップ(まだ準備ができていない)」「ファウルショット」なども両チームがコールできることになりました。

ただ、ボールが入ってきてレットをかける場合は「入ってきた瞬間だけ」になります。
ボールが入ってきてしばらく経ってからレットをかけるのはマナー違反です。
ゲームの展開が自分に不利な状況などでレットをかける人などがいたりしますが明らかにマナー違反です。
レット(ちょっとタイム!の合図)は「ボールが侵入してきたときにコールする」ようにしましょう。

④テニスのゲーム観戦中は「お静かに」のマナー

硬式テニスの試合では一般の試合でもプロの試合でも「プレー中は静かに観戦すること」が鉄則となります。

プロの試合をTVなどで観戦している方はすぐに気づかれたかと思いますが
会場にいる人たちはプレーヤーがサーブを打つ時からポイントが途切れるまでシン・・としています。

テニスは観客以外の例え選手の専属コーチであってもプレー中に声を出すことが禁止とされています。
これはもちろん一般の試合なども同様です。
応援しているプレーヤー(もしくはダブルスのチームなど)に「前、前!」とか「今のアウトだったよ!」などと
コートの外から外野が声をかけることもコーチングすることも禁止となります。

そのかわり「ナイスショット!」などの応援の掛け声はOKなので“ポイントが途切れた時”に声掛けをするようにしましょう。
その他にも「ナイスショット」を声ではなく“拍手で表現”する方法でも大丈夫です。

このようにテニスは自分がプレーをする以外の場面でもプレーをしている人たちや見ている人たちに迷惑がかからないようにマナーを守るようにしましょう。

④相手にボールを渡すときはワンバウンドで相手の胸元へ

テニスで相手にボールを渡すときは「ワンバウンドで相手が取りやすい高さ(相手の胸元)」になるように渡してあげるようにしましょう。

テニスの試合はもちろん、練習に相手へボールを渡す際に速い速度でボールを渡すことはマナー違反になります。
あくまでも相手の取りやすい速度のボールを取りやすい高さになるように渡してあげることを心がけてください。

ボールを渡す際には相手のコートなど遠い場合はラケットを使ってボールを渡してあげることになりますが
ネットを挟んだ相手が近い距離の場合には、ラケットを使わず手でボールを投げるか直接手渡しで渡してあげるようにしましょう。

ボールを渡す際はワンバウンドで相手の胸元へ

またこれは試合中やテニススクールのレッスン中に行う簡単なゲームの中でも是非実践してほしいと思うことなのですが、
自分のパートナーにボールを渡してあげる際にはラケットではなく「手で投げてワンバウンドしたボールをパートナーの胸元になるように渡してあげる」ようにしましょう。
もしくはやはり距離が近場合は直接手渡しでボールを渡してあげましょう。

ダブルスをする際にたとえその日だけ(レッスンの中だけ)のパートナー(ペア)だったとしても
「今のナイスだったよ」「ドンマイドンマイ、次頑張ろう」などとボールを渡す際に声掛けができるテニスも見ていて気持ちがいいです。

これはマナーというより「周りの人たちと気持ちよくテニスをするために」心がけたいことでもあります。

その他にもダブルスの試合中に2球のボールを“別々の人が持っていてそれぞれが1人の人にボールを渡す”というシチュエーションでは
「ボールを受け取る人から見て遠い人が先にボールを渡し、それに続いて近くの方の人が渡す」・・というテニス独特のマナーがあります。

ただし状況によっては遠い方の人がボールを拾いに行っているなどしている場合に近い人から「先に渡します」と言って渡してあげる方が効率的な場合もあります。
その場の空気を読んであげることもテニスのマナーとしては必要となってくるので是非心がけて行うようにしていきましょう。

マナーを守って気持ちよくテニスをしよう!

すでに快いマナーを実行している方も「今日初めて知った、今度からやってみよう」と思った方も
すべての人が「楽しく気持ちよく」テニスをしてもらうために基本的なマナーをご紹介させていただきました。

スポーツはやはりお互い気持ちよく行いたいものです。

これは大人の一般クラスの方はもちろん、ジュニアクラスの子どもたちにも小さいころから知ってほしいことだと思います。

ジョイナス北野田テニススクールは試合に出ている一般プレーヤーから、まだテニスを始めたばかりの方まで
すべてのテニス愛好家の方々にテニスの基本的なマナーを心がけてもらえるよう
日頃のレッスンの中でもお声掛けをさせていただいています。

コーチたちもお互いが基本的なマナーを守って楽しいテニスライフを送ってほしいと思っています。

テニスの技術向上はもちろんですが、ジョイナス北野田スタッフブログでは「ルールやマナーなどの雑学」までいろいろな情報を配信しています。

毎週更新中のブログを読んで素敵なテニスプレーを目指していきましょう。

南海高野線北野田駅徒歩3分のインドアテニススクール「ジョイナス北野田」