硬式テニスのルールを学ぼう

硬式テニスのルールを解説

テニスのルールを知るとゲームがもっと楽しくなる!

テニススクールに通う「今までテニスを全くしたことがなかった」もしくは「やったことはあるがほぼ初心者」である人は
80~90分間のスクールレッスンの中で、基本的な打ち方や動き方を主に学びます。
しかし、実際の公式ルールをきちんと学ぶ経験は少ないのではないでしょうか。
TVでテニス観戦をしたことがある人はだいたい試合のルールが分かっていますが、なんとなく・・の人も少なくありません。
また、テニススクールではテニスの公式ルールをレッスン中に丁寧に説明してくれるところがあまりありません。

テニスをするにあたって正式なルールを知っておくことで、自分のゲームだけでなく
プロの試合の観戦も面白くなりより一層テニスの面白さが分かってくるため、是非ルールを覚えていただきたいと思います。

テニスの知っておきたいルール

①テニスコートの大きさと場所の名前

テニスコートは主に「シングルス(1人対戦)」と「ダブルス(2人ペア)」があり
プレーをする時、コートサイズをそれぞれの大きさに区切り試合を行っていきます。
シングルスとダブルスでは使用するコートの大きさが異なることを覚えておくようにしましょう。

上の図のように、「シングルス」はコートの濃い緑の部分とブルーの「サービスボックス」と呼ばれる場所を合わせたサイズのコートで行い、
「ダブルス」はシングルスで使用する上記のコートに“薄い緑の部分”を足した、シングルスより少し大きめのコートを使用します。

ゲームをスタートする際には図のように必ずお互いが右側のサイドからスタートするような形を取ります。

このように右側のサイドのことを「デュースサイド」と呼びます。
この時、サービスを打つ人は自分の打つ場所から斜めのサービスボックスに入れるようにします。

また、続く2つ目のポイントの際には左半分を使用するような形になります。

左側からスタートするこの形を「アドバンテージサイド」と呼びます。
ジョイナス北野田テニススクールを始め多くのスクールでこれを「アドサイド」と表現しています。

このようにデュースサイドとアドサイドをポイントごと交互に打ちながらゲームを進めていきます。
テニススクールのレッスン時にコーチがこのような表現をすることがあると思うのでこの用語を覚えておくようにしましょう。

ジョイナス北野田テニススクールは初心者に優しいテニススクールなので、初級のレッスンなどではコーチが難しい用語を使わず
「右側からスタートしてください」「次は左側ですよ」というように初めは声を掛けてくれます。

そして最初に説明した「ダブルスをするコート」では使用する薄い緑色の部分の名称を「アレーコート」と呼びます。
テニススクールのレッスンではダブルスを行うことが多いのでこの言葉も覚えておくようにしましょう。

このようにテニスコートには場所により名称があります。
初めにこのワードを覚えておくとテニスのレッスンの説明時やテニス観戦などの解説がより分かりやすくなります。

②ポイントの数え方とその起源

テニスのポイントは独特な数え方をします。

ポイントがゼロのとき=ラブ
1ポイント=15(フィフティーン)
2ポイント=30(サーティ)
3ポイント=40(フォーティ)
4ポイント=ゲーム


というように1ゲームの中で4ポイント先にポイントを獲得するとゲームをもらうことができ、
“1セットマッチ”と言われるゲームの際には、このゲーム数を6つ獲得した方が勝者となります。
※5-5と並んだ場合は7ゲーム獲得したほうが勝ち、6-6と並んだ際には「タイブレーク」と呼ばれる特別なゲーム方式で決着をつけます。

テニスのカウントの起源は時計から来ている

テニスゲームのポイントの数え方の起源は、時計の15分刻みからきていると言われています。

1ポイント取ると15分の位置なのでフィフティーン(15)、2ポイント取得でサーティ(30)・・という数え方です。
45分のところは「フォーティファイブ」と言い方が長すぎるために「フォーティ」と短縮されたと言われています。

このように起源となる時計を思い描いてテニスのゲームをカウントしてみると意外に簡単に覚えることができます。



ゲーム中のカウントをコール(言葉で相手に伝える)際には、サービスを打っている側のポイントを先に言うようにします。

例えば自分がサービスを打ち、1ポイント取得した場合、次のサービスを打つ際に 「15-0(フィフティーン、ラブ)」 と表現します。
逆に相手がポイント取った場合は「0-15(ラブフィフティーン)と表現します。


“30-30”のようにスコアが並んでいる場合は「サーティオール」と言い、“40-40”のときのみ「フォーティオール」とはならず「デュース」と呼びます。

また、デュースになった場合は2ポイント連取しなければゲームを獲得することができません。
その際に先ほどの「デュースサイド」という言葉を思い出してください。

デュースになる側のサイドだから「デュースサイド」と呼んでいるのですね。
逆にデュースから1ポイント取った場合を「アドバンテージ」と呼んでいます。
そのため左側のサイドになった時には「アドサイド(アドバンテージサイド)」と呼んでいるのです。

このようにゲームのカウントをコール(言葉で相手に伝える)際、サーブを行う人がカウントを打つ前にコールします。
相手がうなずいたり、「ハイ」とリターン(打ち返す)準備をしたことを確認できればサービスを打ってスタートするようにしましょう。

お互いが「ポイントを了承した」という確認にもなりますのでコールははっきりと分かりやすくするようにしましょう。

色々な試合(ゲーム数)の違い

先述のように、一般的な試合ではポイントを重ね獲得したゲーム数が6ゲームになると「1セット」を手にすることができ、勝者となります。

プロの試合では大会ごとに決められたルールがあり「3セットマッチ」であれば3セット行い多くセット数を獲得した方が勝ち、ということになります。

プロの行う有名な試合(4大大会)の多くがこの3セットマッチで2セット先に取得した方が勝ち、という方式を取っています。
4大大会とはジョイナス北野田スタッフブログでご紹介させていただいた
「テニスファンに知ってほしいテニスの4大大会とは?」をご覧ください。

一般プレーヤーやジュニアの大会では「6ゲーム先取」や「1セットマッチ」方式が多く採用されており、
この方法はプロの試合とまではいかない比較的時間短縮された試合形式となっています。

サービスのルールを覚えておこう

先程、「サービスはデュースサイドから始め、対角線上のサービスボックスに入れる」と解説しました。

サービスは1ポイントごとに2本まで打つことができ、1本目をファーストサービスといい2本目をセカンドサービスといいます。

サービスが入らなかった場合を「フォルト」と表現し、1本目がフォルトでも2本目のセカンドサービスを打つことができます。
2本目もミスをしてしまった場合は「ダブルフォルト」といい1ポイント失ってしまいます。

サービスのボールがネットに当たってから相手のサービスボックスに入る場合が時々あります。
このような場合は「レット」といいもう1度サーブを打ちなおすことができます。
サービスを打った際に少しでもネットに触れ、相手のサービスボックスに入った場合は上記と同じ「レット」扱いとなり、打ちなおしとなります。

ちなみに空振りしてしまった場合は「フォルト」となるので注意しましょう。
サービスを打つ際の“トスアップ(ボールを投げる動作)”のやり直しは何度でもできるので
「打ちにくいな」と思ったら無理をせずやり直しを行うようにしましょう。

試合開始と試合終了後のマナー

ゲームの開始時にはどちらが先にサービスを打つか決める必要があります。

一般的に片方がラケットをまわし、もう相手側がグリップエンドにあるエンブレム(メーカーなどのマーク)が“アップ(上)”なのか“ダウン(下)”なのかを当てます。

エンブレムが予想したもの=「当たり」であればサーブ、もしくはリターン、使用したいコートサイドの3つの中からどれかを選ぶことができます。
サービスを選んだ場合、自動的に相手側がリターンからのスタートになり、当てた側がリターンを選べば相手はサービスからスタート、という形になります。

選べる側の人(もしくはペア)が3つ目である「コートサイド」をどちらから始めたいか選んだ場合は相手側にサービスかリターンを選ぶ権利が回ってきます。

コートサイドを重要視する場合は色々ありますが、屋外での試合などで日差しがまぶしいサイドから先にサービスを打ちたくない場合や
風向き(追い風や向かい風)などを意識してコートを選択する方もいます。

ジョイナス北野田テニススクールはインドアテニスコートのため日差しのまぶしさや風向きに左右される心配がなく快適にゲームをすることができますが
屋外でのゲームをする際にこのことを覚えておくと役に立ちます。


また、プロの試合では一般の試合のようなラケットを回す動作ではなく
“コイントス”をしてサービスの開始を決定している光景が見られます。
これがサービスをどちらから始めるかを決める方法になります。

そして大切なのはゲーム終了時の挨拶です。
ゲームセットの際にお互いがネットまで近づき、握手をして互いに感謝の意を表します。
プロの試合ではそのあと審判に対しても握手をし、感謝の気持ちを現していますよね。

最近は社会的な事情もあり、握手やハグなどで表現することがなくなり、代わりにラケットをこつんと合わせる動作をするようになっています。
どんな試合なようでもこのように「ありがとう」という感謝ときちんとしたマナーを守り、気持ちよくテニスができるようにしましょう。

テニスのルールとマナーを覚えてゲームを楽しもう

テニスのゲームは色々なルールやマナーがあり、始めたばかりの人には知らなかったと思うことが多々あるかもしれません。
けれど、テニスをやっていくうちに「そうなんだ」と分かるようになりゲームが楽しくなっていきます。

今回はテニスのゲームのルールについてお伝えさせていただきましたがジョイナス北野田スタッフブログの
「みんな大丈夫?硬式テニスの基本的マナーについて ~テニスのレッスンでも心がけたいマナー編~」
も合わせて相手と気持ちよくゲームができるプレーヤーを目指していきましょう。

ジョイナス北野田テニススクールは初心者の方にも丁寧で優しいレッスンを行っています。
テニスが全く初めての人でも安心してテニスのことが学べるので、テニスのこと、ゲームに関すること、プロの試合の感想など
様々なテニスのお話を交えながら楽しくレッスンをしています。

まずは始めてみましょう。
テニスを始めて色々なことを知り、新しい世界を見つけてみませんか。