テニスラケットの正しい選び方~ジュニア編~

子どもにぴったりのラケットサイズを選ぼう

子ども用のテニスラケットを選ぶ際に正しく知っておきたい知識があります。
テニスを始めたばかりのお子様の保護者の方は
「テニスラケットってどうやって選べばいいのか」「テニスラケットの大きさはどう違うのか」が分からず困っている方も少なくありません。

子どもがテニスを始めて、子ども用のラケットを購入しようと思うんだけど、サイズがよくわからない・・

この質問はキッズクラス、ジュニアクラスの親御さんからよくされるものの1つです。
テニスクラブは大人のラケットだけではなく、キッズ用のラケットもレンタルをしているところも多いです。
けれどテニスを始めて頑張っているお子さんを見ていると「自分専用のラケットを買ってあげよう」という気持ちになったり、
子どもの方から「ラケットがほしい!」とおねだりしてきて買うことになった、というケースも少なくありません。

それでは子ども用のラケットはどのようなことを基準に選べばいいのでしょうか。
現代のキッズ・ジュニアテニスの道具は非常に進化しているため
子どもの“身長”や“体格”などからとても使いやすく開発されているものが多いです。
その中からお子様に合ったベストなものを選んであげるようにしましょう。

キッズ用のテニスラケットを選ぶ

そもそもテニスは何歳から始められるものなのでしょうか。

一般的にテニススクールでは4歳からキッズクラスとして受け入れるところが多くなっています。
最近では3歳からスタートできるところもあるようですが、基本的な目安としては「コーチの言うことが、ある程度理解できる年齢」を基準としています。

4歳といってももうすぐ4歳になる3歳の子どもと、5歳に近い4歳の子どもではその年齢の子どもたちにとって大きな違いになります。
また、成長の段階にもそれぞれ異なりがあるため「何歳から始める」ときちんときまった基準はありません。

それではキッズクラスに該当する概ね4歳~5歳の子どもたちに選んでほしいラケットはどのようなものなのでしょうか。

1番小さいサイズのテニスラケット

子ども用テニスラケットの1番小さいサイズは一般的には19インチとなります。
(メーカーによっては17インチを販売しているところもあります)

このラケットはアルミ素材でできているため、非常に軽く使いやすいタイプのラケットになります。
大人の通常のラケットの重さは約280~300gになります。
それに対してキッズ用の19インチサイズのラケットの重さは約175g程度です。

この 19インチサイズのラケットは4~5歳のお子様によく使われるサイズのラケットですが、
基本的にはテニスラケットを選ぶ際は「その子の身長に対するサイズ」を基準として選びます。

4~5歳頃のお子様に該当すると思いますが、身長90センチ~105センチくらいのお子様にちょうどいい子ども用テニスラケットがこの1番小さい19インチサイズのラケットになります。

適正身長の幅は上記のようにかなり広いようですが、グリップを持った状態で“気を付け”の姿勢をしたときに
『ラケットのヘッド部分がくるぶしにくるくらいの大きさ』がちょうどいいサイズとされています。

ジュニア用のテニスラケットを選ぶ

キッズ用のラケットは19インチでしたが、それ以上のサイズのラケットは概ね「ジュニア用ラケット」と呼んでもいいサイズになってきます。

ジュニア用のテニスラケットは大きく分けて4つの段階に分かれています。

現代のジュニアテニスは昔のように大人と同じ大きさ、重さのボールを使わず
コートサイズも体の大きさによって異なるサイズで行うため、子どもたちがテニスを気軽に楽しめるようになってきています。
それに伴いジュニア用のラケットも子どもたちの体の大きさによって段階的に重さやサイズの変化をつけています。

ジュニアテニスラケットの第一段階

ジュニアの使うラケットサイズの1番小さいサイズは21インチタイプになります。
これは年齢でいうと年中~小学校1年生くらいまでの身長95~115センチのお子様にちょうどいいサイズとなります。

この年齢もあくまで「基準」であるため、子どもたちの身長や力の強さによっても多少異なるケースがあります。
そのため疑問に思った場合などはラケットサイズを選ぶ際は通っているスクールの担当コーチに相談するのがベストです。

ジョイナス北野田テニススクールでは各サイズのレンタルラケットがあるため実際に持ってみたり、
またレッスンで実際に使ってみる、などのトライをしながら「ラケットの重さや大きさが自分に合っているか」を見極めることができます。

キッズ用の19インチサイズのラケットに比べると、重さはたったの10~20g程度しか変わりませんが
ラケットの長さが少し長くなるため「持てるか持てないか」ではなく身長に対する比率を重視することをお勧めします。

この頃使用するテニスボールは「レッドボール」という“赤いボール”を使用しています。

レッドボールの大きさ

レッドボールは通常の黄色いボールより大さは大きいのですが、とても軽いものとなっているため、21インチサイズのラケットでも十分飛ばすことができます。

そしてこのレッドボールをラケットの大きさ、コートの大きさも含めて子どもたちの体の大きさに合わせるため、子どもがすぐにテニスを楽しめる指導方法が生まれました。

ジュニアテニスの第二段階

小学校低学年になると徐々に身長も伸び、105センチ~125センチくらいの身長になってくると思います。
このくらいの身長になってくるテニスの第二段階では『23インチのラケット』に移行することをお勧めします。

19インチ~23インチサイズのラケットはアルミ素材であることが多いため、身長に比例するラケットの大きさを選ぶことで
ほぼ「重いからラケットが使いにくい」と困ることはないでしょう。

この頃のジュニアクラスの子どもたちは、今まで使用していた先ほどの“レッドボール”から“オレンジボール”というオレンジのボールを使用するようになります。
このオレンジボールは、レッドボールと比べるとボールの大きさが少し小さくなります。

オレンジボールを使用する際はコートのサイズが以前より大きくなっていくためボール遠くへ飛ばす必要があります。

力を今までより多く加えたり、また相手からの勢いのあるボールを受ける必要があるためラケットサイズもそれに合わせて大きく変えていきます。
ラケットをボールやコートのサイズに合わせて変えていくことで良いパフォーマンスにも繋がっていきます。

ジュニアテニスの第三段階

小学校中学年くらいになってくると身長も115~135センチくらいになってくること思います。

この頃から男の子は女の子に比べて筋力量も増え、少しずつ力も強くなっていくためラケットサイズを『25インチのサイズ』に変えていくことをお勧めします。
また女の子は男の子より先に身長が高くなる傾向になるので身長に合わせてラケットを大きくする、という場合があります。

25インチ以降のラケットはカーボン製のものが多くボールに対する反発力も出てくるのでより一層通常のテニスに近い打感を感じられます。

ボールのカラーも“オレンジボール”から“グリーンボール”という通常の黄色いテニスボールの1つ下の段階の大きさにまでなってきます。

グリーンボールは通常の黄色いボールとサイズは全く同じなのですが、重さがイエローボールより軽くバウンドが少し低いということから
ジュニアの練習だけでなく一般の大人でも初心者クラスで使用されることがあるボールです。

小学校中~高学年くらいからこのようなイエローボールの一歩前の段階のボールに慣れるためにラケットサイズもまた1つ大きくなっていきます。

子ども用ラケットサイズの段階

ジュニアテニスの最終段階

ジュニアテニスの最終段階は小学校高学年~中学生くらいまでで、ラケットサイズは「26インチのラケット」を使用することをお勧めします。

身長でいうと125センチ~145センチくらいの子どもたちが使用するのにちょうどいいラケットサイズとなっています。

メーカーによっては27インチという細かく分かれたサイズを販売しているところもあります。
重さでいうと26インチと27インチの差は約10~20g程度しか変わりませんが、
ボールが今までよりも重いイエローボールも使用するようになってくるため
打った時の打感で「重い」と感じたり「全然大丈夫」と感じるのに差があるので
身長だけではなく性別、力の強さ、体格などから分けることがあります。

身長や力の強さ、本人の打ちやすさなど様々な要素が関係してくるため、ラケットサイズを変更する際に担当コーチやお子様の意見を参考に移行していくようにしましょう。

正しいジュニアラケットを選ぶ

子どものラケット選びは大きく分けて19~26インチまでの5段階に分かれていることを説明しました。

小学校に上がる前~小学校中学年ごろまでは主にアルミ素材のジュニア用ラケットを使用していくため身長に対するラケット選びが主となってきますが、

小学校高学年~中学生以降はカーボン素材のラケットになっていくため、身長だけではなく力の強さや体格なども考慮しながらラケット選びをしてくことをお勧めします。

今はラケットショップやテニススクールだけではなく気軽にインターネットで購入できるのですが
テニスラケットのサイズ選びに迷ってしまうことがあれば通っているテニススクールで担当のコーチに相談するのがベストです。

ジョイナス北野田テニススクールではキッズ・ジュニアテニスをする子どもたちに
ベストなラケット選びができるコーチが揃っているのでラケットの購入やサイズ変更をする場合はコーチに相談してみてください。
お子様と一緒に打ちやすいラケット選びをしてより良いテニスを楽しんでいきましょう。