気持ちで打ち勝つ!テニスのメンタル強化法

気持ちで打ち勝つ!テニスのメンタル強化法

テニスの試合に勝つためには「技術」だけが必要なわけではありません。
もちろん体力も必要なわけですが、もう1つ大切なものがあります。

それは「精神力」です。

技術習得のためには日々練習が必要なのは誰もが分かっているので練習は一生懸命なのに同じくらい大切な「精神力」を鍛えるための練習ができていないことがあります。

「メンタル」はテニスにとって大切なものですが、仕事や勉強、ゲームや恋愛にだって欠かせないものです。
では、どうしたらメンタルは強くなるのでしょうか。

緊張しないメンタルを手に入れる

緊張しないためには

テニスの試合にとって最もメンタルを左右する原因となるもの、それは「緊張」です。

緊張をしない薬が発明されたとしたらノーベル賞ものでしょう。
それくらいメンタルは動作を左右する特別なものなのです。
緊張しない方法を得るにはどうしたらいいのでしょうか。

1つに「練習のうちから試合を意識して練習する」というものがあります。
これは以前のジョイナス北野田スタッフブログでも紹介させていただいた「テニスのメンタルを強化するには」にもあったように
テニスの試合前にしておくと緊張を感じることが少なくなる方法でもあります。

何事も準備をしておくと頭の中でシュミレーションされている分緊張が少なくなります。

よく、オリンピックでも「初出場の選手」と「1度オリンピックを経験している選手」とではメンタルに差があるのが分かるように
1度でも経験している場合や頭と体でイメージができている場合ではメンタルに大きく差が出ます。

それではテニスの練習時にはどのようなことに気を付ければいいのでしょうか。

自信のテニスの練習の風景を思い描いてみてください。
なんとなく出されたボールを的の方に向かって(もしくはコーチに支持された方向へ)打っているのではないでしょうか。

練習中にも「試合を想定したショット」を練習することで試合中の緊張を緩和させることができます。

同じようにラリーをしている際やポイント練習をしている際にも試合をイメージした練習を心がけて見るようにしましょう。

この方法で練習していると実際の試合の際に「いつも通りにやろう」という意識が働きます。
「いつも通り」が「なんとなくの練習」になってしまっていると試合でもいつも通りの「なにも意識していないプレー」が出てしまいます。

通常の練習の時から試合を意識したプレーを心掛けるようにしましょう。

そしてこれは仕事や勉強、他のスポーツの際にも応用してみましょう。

営業やプレゼンの前にシュミレーションをしてどんな質疑応答があるかを予測したり、
勉強で予習や実際のテストをイメージして授業を受けることで「本番に強い人」になることができるのです。

得意なショットを練習する

前日の苦手なショット練習は少なく!

「明日、試合だから今日は苦手なボレーをたくさん練習したい」
そう言ってレッスンに来られる方がたまにいます。

もちろん不安要素を取り除きたい気持ちは分かりますが、そういう場合苦手なものは少しだけにとどまらせておいて、残りの時間は得意ショットを多く打つ練習法の方がいいでしょう。

不安要素を取り除くことは大事ですが、残念ながら1日やそこらで苦手なものは克服できません。
苦手なものを多く練習することで余計にミスが増えて試合に対する自信が失われてしまうこともあります。

試合に勝つには「自分でポイントを取れるショットを多く持つ」ことが大切です。

そのため試合の前には得意なショットを練習し、メンタル的な自信をつけることが必要です。
実際、試合当日の自分をイメージしてみてください。
「こうなったらどうしよう」とマイナスな自分がポイントを取って勝利しているように思えますか?
「こんな風にポイントを取ろう」「こんな流れに持っていこう」とポジティブな気持ちで試合に臨んだ方が勝利に繋がように思えます。

人には長所と短所があり、人はどうしても短所の方ばかり気になってしまいがちです。

仕事でも同様に「作業が細かく仕事が遅い」と言われる人は裏を返せば「丁寧に仕事する人」で逆に「仕事が雑」と言われる人は「スピードは速い」のでしょう。

どちらも克服し「スピーディーで的確」な人になれれば申し分ないのですが、すぐに無理だというのであれば得意なことを磨くことを意識してみましょう。

テニスも同様で苦手なショットに悩むよりも得意なショットを伸ばしていく方が自信に繋がります。
テニスでも仕事でも勉強でも「これだけは誰にも負けない」と思えるものを持っている人はあふれんばかりの自信を武器に物事を好転させていくことができます。

何事にも主導権を握れるようにする


テニスの試合に出ている人は感じたことがあるかもしれませんが
物事は何でも「主導権を握ったもの勝ち」的なところがあります。

実際に試合会場でコートに入って「よろしくお願いします」と先に挨拶をし、「練習お願いします」「先にサーブを打たせてもらいます」と声掛けをしている選手がいます。
この時点でどちらが主導権をすでに握っているかが明白です。

自分から声を掛けることで相手のペースではなく自分のペースで試合の準備が進んでいきます。
こうすることで試合に対するポジティブな気持ちが生まれます。

特に大切なのが「トス(フィッチ)」になります。

ここからゲームが始まるので「どちらがサーブを打つ」「サイドはどちらを選ぶ」かの条件を積極的に取ることで主導権を握ることができます。

ゲームスタートの進行方法は以前のジョイナス北野田スタッフブログで紹介させていただいた「硬式テニスのルールを学ぼう」から
“試合前と試合後のルールについて”を参考にしてみてください。

この「トス」ではもちろん自分が選択権を得て主導権を握ることが大切ですが、フィッチにはずれてしばった場合も
相手が「サーブからで」と言った際に「ではコートはこちら側から」などとその場の風向きや日差しをもとに自分に有利になる方法を取りペースを持っていけるようにしていきましょう。

これは恋愛でも同じことが言えます。
合コンなどで友達と同じ人を好きになってしまった場合「私、あの人が気になるから協力してね」と先に宣戦布告する女子が断然有利になります。

勝利の神様は後からつかめないというように、勝利やチャンスは掴もうと思ったら積極的に自分から働きかけなくてはなりません。

このようにものごとを優位に進めるテクニックを「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」と言います。


「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」

先に「100円貸して」と言って了承を得られた時に「ゴメン、やっぱり500円貸して」というと要求は通りやすくなります。
こちらが先に働きかけて自分のペースで物事を進める方法の1つです。

同じようにテニスの試合の際にも自分から働きかけ、行動をお越しペースをス噛むことで試合に対するポジティブな気持ちが生まれます。

テニスでも仕事でも勉強でも恋愛でも・・
多くの場面でこのように自分のペースで物事を勧められるようになると上手に事を運ばせることができるようになります。

大きく感動し、喜ぶ

テニスのメンタルを強化する際に忘れてはならないのが「感動する気持ち」を多く持つことです。

これもポジティブな気持ちをつくる大切なことです。
ポイントを決めた際に「やった」と大きく喜ぶことで自分を奮い立たせることができます。
ダブルスではペアのナイスショットに大きく喜ぶことも必要です。

ダブルスの試合でいつも勝てない人はパートナーがミスをしたときにはアドバイスをするのに、パートナーがポイントを取っても当たり前のような顔をしている人が多いです。


パートナーがいてくれて初めて試合に出場することができる、ポイントを取った喜びを分かち合えるのだということを忘れてはいけません。

ジョイナス北野田テニススクールのレッスンではポイントゲームなのでパートナーが成功したときだけでなく
同じクラス内でプレーをしている人がいいショットを打った際に「ナイスナイス!」「今の凄かったね」とお互いをたたえ合う光景をよく目にします。

一緒に喜び、または誰かのショットに感動することでポジティブな気持ちになり結果プレーをするのに良いメンタルを作り上げることができるのです。

励まし合い、良い仲間を得て試合に勝てるメンタルや生活にも応用できる精神力を身につけてみてはいかがでしょうか。