テニスに必要なゲーム中のマナー
テニスが好きで週に1回レッスンに通うテニス愛好家や、
毎週試合に出ている!なんて草トーナメント愛好者まで
テニスを好きな人には幅広い層があります。
プロの試合を観るのが好きでゲームを見ているだけの人でも、
「試合のルールは分かるが一般的なゲームでのマナーを知らない」
そんな声も多く聞きます。
「え?テニスってルールが分かっていれば
誰でもゲームできるんじゃないの?」
と思うかもしれません。
もちろん、ゲームをすることは可能です。
テニスは個人競技と言えども対戦相手がいるスポーツ。
ましてやダブルスでは自分のほかに3人もの人がコートにいるのですから
自然とやらなければならない暗黙のマナーがあったりするのです。
テニススクールのレッスンではなかなか教えてもらえない
ちょっとしたテニスのゲーム中のマナーをご紹介したいと思います。
テニスのゲーム中にする挨拶
テニスのゲームは開始時にコイントス
(通常、草トーナメントやテニススクールのゲームではラケットを回してUPかDOWNかを決めること)
を行いサーブかリターン、もしくはコートをチョイスします。
どちらの選手がサーブを打つか決まったらコートに分かれていざ開戦。
サーバー(サーブを打つ人)はサーブを打つ前に
「お願いします」と一言声をかけるようにしましょう。
ほぼ同じタイミングでその他の選手も「お願いします」と
声をかけることがほとんどです。
この「お願いします」には対戦相手に対して
「これから試合をします、よろしくお願いします」という意味や
自分のペアに対して「一緒に試合を頑張ろうね、お願いします」
という意味合いも含まれています。
終了時にはネット付近にお互い駆け寄り
「ありがとうございました」と握手を交わすようにしましょう。
(コロナ以降ラケットを挨拶代わりに持ち上げる仕草も話題となりました)
これはプロの試合でも必ず行っていることで
外国の選手だと肩をたたきあって称賛したり
感謝の意味を込めてハグをしたりする光景も目にします。
一般的なゲームではネットを挟んでお互い握手を行い
「ありがとうございました」と声をかけるようにしてください。
ダブルスのゲームでは4人がネットの周辺に集まる状態なので
①ネットを挟んで向かい合った人(対戦相手)と握手する
②ネットを挟んで向かい合った(対戦相手)の斜めの人と握手する
③自分のペアを握手をする
という順番で握手をするようにしましょう。
テニススクールのレッスン内では
1ゲーム程度のローテーション制ポイントゲームで
毎回握手をする必要はありませんが、
4ゲームを行うくらいの長さのゲームではほとんどの場合終了時の握手を交わします。
基本的には「握手をするものだ」と構えておき、
ゲーム数が少ない場合は雰囲気を見て周りの人がネットの周りに集まるようなら駆け寄り握手を交わすとマナー違反にはならないです。
ゲームのカウントコール
草トーナメントなどに出場している選手は
ゲームをする際にしっかりとしたカウントコールができています。
しかし、テニススクールのような場面ではコーチがコールをしてあげてしまうことが多く
「ポイントのコールはしてもらえて当たり前、
ゲームポイントも誰かが覚えているだろう」
と思ってしまう傾向になることがあります。
テニスのゲームポイントのコールはサーバー(サーブを打つ人)が
サーブを打つ前に「15-0」のようにコールしてからゲームをスタートします。
ジョイナス北野田テニススクールはテニスレッスン時に行う
ミニゲームの中でも基本的には生徒さんにコールをしてもらいます。
コーチが声をかけないのではなく、初級から上級の全ての方に
「サーブを打つ人がコールをする」というテニスのマナーを覚えてほしいからです。
これは大人のクラスだけではなくジュニアクラスの子どもたちにも行ってもらっています。
「カウントを自分でするのは難しそう」と思う方もいるかもしれません。
けれど、カウントの数え方やコールの仕方に自信がなくても大丈夫です。
ジョイナス北野田テニススクールは初心者に親切・丁寧なテニススクールです。
カウントの数え方に不安があっても
コーチが一緒にカウントしてくれたり一緒にゲームをしている生徒さん同士で「カウントこうだったよね」と助け合いながら
ゲームのカウントの仕方を一緒に学んでいけます。
テニスのルールやカウントの数え方をもう1度おさらいしたい方はジョイナススタッフブログ「硬式テニスのルールを学ぼう」を参照ください。
ジュニアクラスの小学生も「カウントは英語だから分からない」と言わず
コーチや周りと協力しながら自分でコールができるように頑張っています。
こういう場面からテニスのルールだったりマナーや英語のカウントの仕方まで学べるのですからテニスは教育の面でも素晴らしいスポーツです。
ポイントが途切れた時近くのボールを拾って渡す
テニススクールではゲーム練習のときに
ポイントが途切れるとコーチがパッと渡してくれる光景をよく見ます。
これはレッスン中の進行をスムーズにするために行っているのですが、
実際のゲームや外で友人と楽しむためのゲームでは
ポイントが途切れるたびにボールを渡してくれるようなことはしてくれません。
中級以上のクラスに進級、もしくは在籍している方は
ポイントが途切れた際にボールの回収作業を自分でできるようにしておきましょう。
簡単に言えば自分の近くにあるボールはその人が率先して取りに行く、などです。
ロストボールのほとんどはサービスの際にひっかかってしまったネット際、
ラリーが途切れた際のバックネット周辺が多いです。
ネット際のボールはダブルスゲームの場合、
ボレーヤーが比較的近い位置にいるので
自分のコート側にかかっているボールはそのコート側の近い人が取るようにしましょう。
逆にバックネット側に落ちているボールは
ストロークで打ち合っていた人が近くになるはずですから
自分で取りに行くようにしましょう。
拾ったボールは自分が次のポイント(サーバー)であれば
そのままポケットに入れておいてOK。
次のポイントが相手のサーブからスタートする場合はボールを渡してあげるようにします。
その際、相手チームに渡す場合に相手との距離がある場合はラケットで、
近い場合は手投げで1バウンド(距離が長ければ2~3バウンドでもOK)して
相手の胸元にバウンドするようにゆっくり返しましょう。
拾ったボールを自分のペアに渡す場合はラケットは使わず
手投げでワンバウンドして渡してあげるか、
距離が近ければ近づいて手渡ししてあげるようにしましょう。
これは細かな点ですが、渡すボールの距離でマナーを示すことで
スマートでいることができます。
テニスのゲームに関するマナーは少し細かくなってしまいますが、
実はテニスは紳士淑女のスポーツと言われただけあって
相手を気遣ってあげる場面が多かったりするのです。
その分このようなマナーを守ってあげることで気遣える気持ちが芽生えたり、
気持ちの良い心配りが身についたりするのです。
まだ初心者のうちはコーチが色々やってくれたり
周りが気遣ってくれるものですが、
ゲームのカウントが分かり基本的な運び方が分かってきたのであれば
ゲーム中のマナーも学びスマートなマナーができるテニス人を目指してみてください。
ジョイナス北野田テニススクールは技術向上に加え
こうしたテニスのルールやゲームでのマナーも一緒に学んでいけるスクールです。
大人のクラスだけでなく子どもたちにも
テニスのマナーを学び気遣える人を目指してもらいたいと思っています。
テニスって素敵なスポーツだな、と思ったら
一度体験レッスンでテニスを体験してみてはいかがでしょうか。
是非足を運んで実際にテニスをしてみてくださいね。