目線を意識したテニスをしよう
テニスをするときにボールを見る目線を意識したことがありますか?
相手の打ったボールが自分のコートに来て、打つ瞬間までの自分の目線はどのようになっているでしょうか。
自分の目でみたボールへの意識と、ラケットが捉えるラケット目線でのボールの位置が違うことに気がついたことはありますか?
今回はボールがネットを超えてから打点に入るまでの自分目線とラケット目線でのボールの捉え方について考えていきましょう。
目線の違う意には“高さ”と“距離”が関係する
ベースラインからネットに近づくとコートの大きさが変わったように感じませんか?
ネットに近づくと視野は広がり、相手のコートがよく見えるようになります。
このように相手のコートが広く見えることでオープンスペースがはっきりと分かったりするのです。
このような状態は“自分目線”で見たコートからのお話です。
では、もう1つの“ラケットの目線”で見るテニスはどのような感じなのでしょうか。
簡単に考えてみましょう。
“ラケット目線”=打点、と考えてみてください。
自分がいる場所がベースラインからサービスライン付近の時よりネットへつめたときのほうがラケット目線(打点)は低いところにあります。
チャンスボールのような高いボールであるとき以外、ほとんど場合はネットより低い位置にラケット目線があります。
こんな場面がありませんか?
相手ボールが浅くなったのであなたはサービスライン付近まで前進してきました。
前に来たことで視野が広くなり、「これはチャンスだ」と思い強いボールを打ち込みました。
けれどボールは見事にアウト(もしくはネット)・・
こんな場面が「あるある!」という方はチャンスボールなのに決められない、というピンチを迎えてしまっています。
自分が立っているポジションにある「自分目線」ともう1つ存在する“ラケット目線”があることに意識を置いてみましょう。
ラケット目線を持つことで、ショットの強さや距離を選択することでミスを減らすことができます。
ラケット目線が抜け落ちると、自分目線とラケット目線の間にある【高さ】と【距離】の誤差の修正ができていないことに気づかされます。
試しに姿勢を低くしてボールになったつもりで「ラケット目線(打点)」に自分の目線を合わせてみましょう。
ラケット目線ではネットが下から見えるのか、水平に見えるのか、上から見えるのかによって【打ち出し角度】を変え、【打ちたい距離】を確保するために調整することが必要となります。
アプローチショットでイメージしてみよう
それではアプローチショットを打つ際のイメージで考えてみましょう。
先述の通り、自分が前進することでネットが近くなり自分目線ではかなり視野が広くなっています。
そこでラケット目線(打点)で考えてみると、大きく前進した分ネットと自分がいる場所、狙いたい場所、打点の関係を考える必要があります。
このとき【打ち出し角度】と【ボールとの距離】のボール調整を行っていきましょう。
前進した分「距離を短くしなければならない」ためスピンの量などを調整する必要があります。
このようにさまざまな場面でボール調整の仕方が異なってきます。
ジョイナス北野田テニススクールはクラスやレベルによって異なるテーマ練習を持っているため、
それぞれのショット練習の中で「ラケット目線」に意識を置いて練習してみるとその場面にあったショットのイメージが身についていきます。
今までは「自分目線」のみで考えていたことも、選択肢が広がるいい機会となります。
シチュエーションが違うとボールの選択も変わってくることが分かってきます。
このように「目線を変える」など、ちょっとしたことでテニスは大きくプレーが変わります。
テニスはコートの中で「間」=時間を上手に使い
「動」=スペースを確保し、あるいは埋めるスポーツです。それを対戦相手と交互に考えながらプレーし、「時間」と「場所」を奪い合う競技です。
ジョイナス北野田テニススクールは難しいお話を簡単に、初心者の方でも始めやすいテニススクールを目指しています。
この機会に自信のラケット目線をクローズアップして練習をしてみてはいかがでしょうか。