錦織圭に学ぶ“スーパーショット”

錦織圭のスーパーショット3選

テニスをしている人なら誰でも憧れるプロのスーパーショット。
子どもはもちろん、大人になってからプロのスーパーショットに憧れてテニスを始めた!なんて方も少なくありません。
そんな魅力あるプレーの1つ“スーパーショット”の使い方や難しさ、打ち方のポイントを徹底解明していきましょう。

エアK

錦織圭のスーパーショットといえばおなじみ「エアK」。
子どもたちの間やコーチまでも真似する「エアK」はダイナミックスーパーショットで、流れが変わる重要なポイントで使われることが多いです。
1回のラリーで取れるポイントは当然1ポイントです。どんなに素晴らしいスーパーショットを決めても1ポイントしかもらえませんが、スーパーショットにはそのポイントにプラスαの意味がある重要なものなのです。
普通に打って1ポイント取るよりも、エアKを打ってポイントを取ることで相手に精神的なダメージを与えることができるからです。派手なエアKを打つことで相手の戦意をくじけさせることができる上に、会場を盛り上げて味方につけることもできるのです。それにより、自分のモチベーションをアップさせることにも繋がります。

フォアハンドでのエアKはテイクバック時に先に右足を上げた状態で身体をひねり、窮屈な状態を作ったうえで解放させる力をスイングエネルギーとして利用しています。
フォアハンドは片手で打つことがほとんどで、身体がオープン(開いた状態)で打てるのでバランスを崩しやすいのが難しいところです。
そんなときは利き手と逆の手を胸の前に残して体のまわりすぎを防ぐとうまくいきます。
ラケットを持っていない方の手で身体の回りすぎをブロックすることによりバランスを上手に保つことができ、エアKを打ちやすくなります。

ドロップショット

錦織圭選手だけでなく、様々なトッププロの選手も使っているドロップショット。
強打に見せかけてスッと落とすドロップショットも魅力的なスーパーショットの1つです。

ドロップショットの使い方は大きく分けて2つあり、ドロップショットからの展開でポイントを取る方法と、強打を多用する中でスッと短く打つ方法があります。多くは後者の展開でシンプルでリスクが低いドロップショットです。強打で打ち合う中、相手のポジションを下げてから打つドロップショットは非常に有効的です。

テニススクールのレッスンではなかなかドロップショットの練習をすることがありませんが、タッチはボレーのタッチに非常に似ているためボレーのラケットワークを活用してラリーの途中やコーチとの打ち合いの時に挑戦してみるのもいいでしょう。
イメージとしてはボレーの球出しの時にボールの勢いをうまく殺し、サービスラインまでに3バウンドくらいにおさめるような感じで打ってみてください。初めは短い距離から、できるようになってきたら距離を伸ばすようにしてやることでイメージをより一層つかみやすくなります。

股抜きショット

頭上を抜かれたロブを脱する起死回生の一打が「股抜きショット」。
ネットに出て相手を追い込んだ時にロブで抜かれる経験、ありますよね。この窮地を脱する一打が股抜きショットです。
錦織圭選手の試合で見たことがある方も多いのではないでしょうか。

最初にトライするのであれば直線状の返すよりも放物線上に返すようなイメージで打ってみるところからスタートしましょう。
股抜きショットの最大のポイントは“打点”にあります。
後ろへ飛んでいくボールを追いかけ追い越して背中側の打点で打つため、体の前側で打とうとするとボールを打ち上げることができません。
打点はできるだけ低くし、上方向に打ち上げるように打ってみましょう。ラケットヘッドを返して打てる面先を使って、2バウンドする直前に打つのがコツです。

飛んできたボールとの距離感覚を掴むのが難しいようであれば、最初は自分の投げたセルフトスをまたぐ練習から始め、できるようになってきたら近くの相手から手出しでボールを出してもらい、最後はネットの向こうから・・のように距離を伸ばしていき、段階を踏んで練習しましょう。

スーパーショットを知ってプレイも観戦も楽しく!

プロのスーパーショットを知ることで観戦もより一層面白くなるうえに、自分でトライしてみることで面白さも増すでしょう。
大人だけではなく子どもたちも真似して打ったりすることがありますが、憧れだけではなくテニスでの空間認識を磨くために非常にいいことなのです。また色々な発想を生み出す力も磨かれ、テニスだけではなく様々なスポーツに代用することもできるし、仕事や生活の中でも広い視野が持てるようになります。
ジョイナス北野田テニススクールは子どもから大人までテニスを楽しみ、たくさんの想像力を身に着けてもらえるテニスレッスンを行っています。
新しい発見や体験をしに、是非遊びに来てみてくださいね。