テニスの『知っておきたい専門用語』vol.1

テニスを始めると、今まで使わなかった用語や聞いたことない用語が突然出てきて戸惑うことがあります。
テニスを始めたばかりの初心者やジュニアの子供たちはテニスをしていく中で少しずつ『テニスの専門用語』を覚えていきます。
まだ知らないテニス用語や、よく使われているけれど「なんだろう」と思っている言葉の意味を一緒に学んでいきましょう。

『雁行陣』ってなに?

雁行陣(がんこうじん)とはテニスのダブルスを行う際の陣形の1つです。
ダブルスの形で1番多く使う形なので、テニススクールのレッスンの中でもよく飛び交う言葉かと思われます。

実際、雁行陣とはどのような陣形なのでしょうか。

雁行陣はペアの1人が後ろのベースライン付近にいて、もう1人がボレーをする位置にいる陣形のことです。

このように図に表すと、赤のペアがとっているような陣形のことです。

赤の①の人は主にストローク中心のプレイになり、ゲームの形つくりをする重要な要となります。
そして①の人からサービスやレシーブをスタートしてゲームを開始するため、ゲームの流れをつくる最初のキーマンと言えるでしょう。
テニススクールのレッスンや友達同士のダブルスで自分がこの形で赤の①の場所の時は、ゲームメイクを上手にできるようなプレーヤーになれるよう練習していきましょう。

逆に雁行陣の赤の➁の場所の人はボレーをする機会が多いです。
自分のパートナーがいいショットを打ってくれたり、相手のボールが甘かった時には赤の➁の人の出番です。

「雁行陣」はこのように後ろの人と前の人の役割がくっきり分かれていることからテニススクールのレッスンでもとても多く登場するため是非覚えていただきたいワードです。

『並行陣』ってなに?

並行陣(へいこうじん)とは先ほどの雁行陣と違う陣形のことです。

先ほどの図をもう1度見てみましょう。

今度は上段の青のペアの形、これが「並行陣」の陣形になります。
先ほどの何が違うのかというと、後ろでストロークをしていたはずの①の人がボレーの位置まであがってきています
実際のボレーの位置より少し後ろにポジションをとっているのはペアである青の➁の人と横並びにならないようにしているためです。

ジョイナス北野田テニススクールの中級以上のレッスンで学び始めるこの「並行陣」という形は2人がボレーのポジションにつくため、
横一線の状態を防ぐためにボレー同士の位置に若干段差をつけるようにしているのです。

2人とも横並びになってしまうと、真ん中にボールが配球された際などにどちらが返球したらいいのか迷ってしまうことがあります。
その曖昧さをなくすために雁行陣のような段差を、ボレー同士の2人の間にもつけていくわけです。

並行陣は雁行陣の陣形ができたあとにやっていく少し難しい陣形なので、テニス初心者の人は進級したあとなどにこのワードが出てくることがあるかと思います。
ジョイナス北野田テニススクールのレッスンでは「初めてのこと」にとても丁寧に指導をしています。
初めてこのワードが出てきたときにもしっかりと教えてくれるのでそのときまで頭のどこかに覚えておくとより一層理解できるかと思います。

「ウォッチ!」と言われたら?

テニスのゲームをスクールのゲーム形式などで行うことがあります。

相手のボールが高く上がってきた・・
あ、取れそうだなと思ったときにコーチやパートナーに「ウォッチ!」と言われたことはありませんか。

このウォッチとは直訳通り「見る」ことなのですが、テニスではインかアウトか分からないようなボールが配球され
そのボールが「アウトである」とほぼ確信した際に「ウォッチ」といって、触らずにボールの行方を確認し、のちに「アウト」などのコールをすることです。

ウォッチは自分自身ですることが多いですが、稀にダブルスを行っているときにパートナーがアウトボールと判断し、
自分のパートナーに「ウォッチ!」と言って「アウトだよ、触らないでね」と教えてあげる掛け声としても使われています。

テニススクールのコーチなど経験豊富な人は、打った人の感じで「これはアウトだな」と判断するのが早く、
初心者の方やボールの軌道を上手に把握できない人に「ウォッチ」と声掛けをして「取らないでアウトコールしようね」と教えてあげることがあります。

ゲーム形式や試合をしているときに「ウォッチ」と声を掛けられたらボールに触らずにボールをわざと見逃しきちんと目視のジャッジをして「アウトです」と後でコールするとちょっとかっこいいですよね。

たまにウォッチしたボールが実は入っていた・・なんてハプニングがあることもありますがそこはご愛嬌。
経験を積むごとに「アウトなのかそうでないのか」を見極める力がついてきます。

自分からパートナーに「ウォッチ」と声を掛けれるようになったらそれもまたかっこいいですよね。

『コードボール』ってなに?

「コードボール」とは、打ち合っていたボールなどがネットに当たって入った(インになった)ボールのことです。

実際のゲーム中、こんな場面は意外と見られるのであえて「コードボールだね」と言うこともありませんが言葉の意味を覚えておくと便利です。

テニススクールのレッスンなどでも相手のボールがネットに当たって自身のコートに落ち、
ボールを拾えなかった場面でコーチが「今のは仕方ない、コードボールは取れなくてもいいんですよ」などと声を掛けてくれることもあるかもしれません。

けれどテニスのレッスンの途中で分からない言葉があったときは、思い切ってコーチに質問してみましょう。

ジョイナス北野田テニススクールのコーチたちはどんな質問でも丁寧にしっかりと説明してくれます。
今回は4つのテニス用語についてお話していきましたが次回のテニス用語のお話ではもう少し難しい言葉についても説明していきたいと思います。