テニスのダブルスゲーム【基本】の簡単解説

テニスの楽しさは何といってもゲームにあります。
特にダブルスは力量の違う者同士や男女でも組むことができ、コンビネーションによって1+1以上の力を発揮できることが魅力です。

一通りのショットが打てるようになったら、まずはどんどんゲームをやってみましょう。
そのためにはまず、ダブルスのゲームの進め方を知っておきましょう。

①トスアップを行い、サービスを打つ側を決める

トスアップとは、1人がラケットを回し、相手ペアの1人が「スムース(正)」か「ラフ(裏)」とコールをします。
当たればコールした側、外れればラケットを回した側に選択権が与えられます。

サービスはペアの間で順番を決め、1ゲーム1ゲーム終了まで同じ人がサービスを打ちます。
次に相手側へサーブ県が移動し、その後は4人で順番にサービスをすることになります。

あとはレシーブの時に2人がコートの左右どちらに立つかを最初に決めておきましょう。
デュースサイド(コートを縦に見た場合の右側)のプレーヤーが最初にサーブをし、あとは交互にレシーブを受けます。

テニスのダブルスゲームでは1セットが終了するまでこの左右決めたレシーブを途中で変えることはできません。

②基本の陣形と役割

ダブルスの基本はまず陣形を覚えるところから始まります。
2人で1つのコートを守るには、お互いのいる位置を把握し、どこにボールを打たれてもどちらかがたいおうできる、という体勢を整えておかなければなりません。

ペアの個性によって後々は色々な陣形を考えていきますが、初心者におすすめしたいのが前衛と後衛に分かれて攻守をはっきりさせる『雁行陣(がんこうじん)』という形です。

雁行陣の基本的な戦い方は打ってつなぎ、前衛がチャンスを見てボレーを打つというものです。
サーバー側であればサービスを打った人、レシーバー側であればレシーブを打った人がそのままベースラインに留まるので役割分担が分かりやすい陣形です。

この時、パートナーとの間隔を一定に保つことがポイントとなります。

初心者のうちはラリー中の動きが良く分からず迷ってしまいがちです。
雁行陣では、常にパートナーの動きに合わせて間隔を一定に保つよう心がけていきましょう。
そうすることで自然とコートの開いている部分がカバーできるようになります。


【よくある場面、頭上をボールが越えていった場合】
テニスのダブルスゲームでよく目にする場面に「頭上をボールが越えていく」ものがあります。

後衛は前衛の動きが見えまずが、前衛の人は後衛の動きが見えません。
そこで前衛にいる際にボールが頭上を越えた場合、後衛にカバーしてもらうために「お願い」と声をかけてポジションをチェンジすることを覚えておきましょう。

③サービス側の動き

ダブルスの場合、サービスを打つ人と前衛で事前に打ち合わせをしておけば、前衛にとって次の予測(ポーチに出る、など)がしやすくなります。
ただし、プロの選手でも打ち合わせ通りの完璧なプレーをすることは難しいです。

ペアを信じるのは大切なことですが、打ち合わせ通りにいかなかったときでも冷静に対処できるように心構えしておく必要があります。

初心者のうちは難しく考えず、自分のパートナー(サービスを打つ人)がセンターにボールを入れることができれば少しセンターに寄る、
ワイドに入れればサイドに動く、といった配慮をするだけで十分です。

そしてもう1つ準備しておくのがリターン側のボールが来た場合の対処です。

サービスのコースに関わらず、リターンはクロスかセンター、もしくはストレートロブの3種類を考えておけばよいでしょう。
3パターンのそれぞれで後衛のポジションが変わるため、必然的に前衛のポジションも変わっていきます。

・②で学んだようにストレートロブで前衛の上を抜かれた際はサイドチェンジをすること。
・クロスとセンターの時は、前衛のいる位置は大きく変わらないがボールが行ったほうへ少し寄る。

テニスのダブルスゲームでは前衛と後衛の開いた穴を狙われやすいので、そこを上手にカバーしておく意識を持つことが大切になります。

④レシーバー側の動き

どこにサービスを入れるか打ち合わせができるサービス側のペアに対し、レシーバー側もどこにリターンを打つ事前に決めておきたいものです。

その場合、フォアにきたらクロス、バックにきたらストレート‥のようにあらかじめ自身の中で決めておけば落ち着いて返球することができます。

レシーバー側前衛の最初の立ち位置は、サービス時よりはやや下がった位置で待つようにしましょう。

これはリターンが甘くなった際の相手の攻撃に備えるためです。
前衛とにかく相手前衛動きを見ることが大事です。

リターン側の前衛はサーブが入ったのを確認したら素早く相手前衛に視線を移すようにしましょう。
サービス側の前衛にポーチに出られても返すぞ!という気持ちを相手にアピールすることも大切です。

今回はテニスのダブルスゲームをするときに必要な基本の解説をさせていただきました。
次回は少し「応用編」をご紹介させていただきます。

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